マイクロスコープによる根管治療

歯の神経を抜くってどんな治療をするの?と疑問に思った頃がある方も多いのではないでしょうか。

歯を残したまま神経だけ取ることができるので、良さそうと思う方もいるかもしれません。しかし、神経を取ることにはさまざまなリスクもあります。

歯の神経とは

歯の神経とは歯髄という組織のこと。

歯は、外側から、表面のエナメル質、少し柔らかい象牙質、歯髄という順番になっています。

この歯髄には痛みなどの刺激を脳に伝える機能があります。

また、歯の神経には血管も通っており、水分や栄養を歯に送るという役割もあります。

歯の神経の役割

【歯の神経の役割1】水分や栄養を運ぶ

歯の神経は水分や栄養を運ぶ役割を持っています。

神経部分に通っている血管から歯の中に水分や栄養を送ることで、歯が割れずに固い状態を保つことができています。

水分や栄養が不足すると、歯が脆くなったり、色が変わったりするリスクも。

このように、神経は歯を綺麗で丈夫な状態に保つ、非常に重要な役割を担っています。

【歯の神経の役割2】歯の異常を教えてくれる

歯の神経は、歯に何か異常が起きていないか教えてくれる役割があります。

知覚過敏でしみたり、虫歯が進行して痛みがあったりするなどの刺激は神経によるもの。痛みを出すことで、歯に異常があることを教えてくれます。

痛みなどの刺激を感じたら、早めにに歯科医院にいきましょう。

歯を抜かずに神経だけを抜く治療とは?

歯の神経を取ると聞くと、歯も抜いてしまうのでは?と思ってしまいがちですが、歯を抜かずに神経だけを取る治療をすることができます。

どんな治療法か

神経だけを取る治療は根管治療と呼ばれます。

虫歯部分を削って取り除き、歯の神経部分を露出させ取り除きます。

その後、綺麗に消毒、薬品を治療部分に入れて、虫歯の再侵入を防ぐという流れです。

虫歯が重症で、被せ物をしなければならない時は、歯の土台を入れていきます。

歯自体を抜く必要はなく、虫歯部分を取り除いた後の歯に治療を施します。